宝来館のはじまり

昭和38年(1963年)に先代が始めた宿。宝の来る宿との願いを込めて、「宝来館」と名付けられました。宝来館の目の前の根浜海岸は、白い砂浜が広がり、当時から海水浴場として賑わっていました。

根浜海岸と松林

東日本大震災の際、根浜海岸では、松林も白浜も、そこで取れる希少な海浜植物(砂浜で育つことのできる植物)も、ほとんど津波に流され、わずかしか残りませんでした。
しかし、わずかとは言え、岩手県内で松林と海浜植物が残ったのは、根浜海岸のみだったのです。せっかく残った松林や海浜植物の今の姿を、お客様に見ていただきたい。そしていつかまた、かつてのような根浜の風景を取り戻したい。私たちは、希少な海浜植物である、薬草のハマボウフウを守ろうという活動を、ハマボウフウ研究会の地元の漁師さんと一緒に行っています。 以前のような松林と根浜海岸を取り戻すことが、私たちの願いです。

鉄と魚とラグビーの街
「釜石」と共に

宝来館はラグビーの街・釜石にあります。以前からラグビーの選手やファンの方が訪れることも多い宿でした。
2019年のラグビーW杯の誘致を目指し、勝利の祝杯をするためのワインをつくったり、鵜住居スタジアムで使用する芝を育てたりと、釜石のみなさん、応援者さんと共に取り組みました。W杯の開催地として釜石が選ばれたときには、宝来館で大きな喜びを分かち合いました。